脱毛の治療、食事と生活習慣
男性型脱毛症のリスクに関係する遺伝的要素は多数ある。たとえば男性ホルモン受容体の多型性や頭皮での密度と分布、頭皮の5αリダクターゼの量などであり、まだ発見されていないものもある。日本で第二次世界大戦後に脱毛症が増加したのは、食生活と生活習慣が変化したためではないか、という仮説がある。この仮説によれば、脂肪摂取量の増加、摂取カロリーの増加、有酸素運動の減少やいろいろな意味での「西洋化」が男性型脱毛症の劇的な増加に関与しているという。
毎日十分な有酸素運動を行なうと(筋肉量の増加を目的として男性ホルモンレベルを高めるようにデザインされた、短時間の不定期な運動に比べて)インスリンのベースラインは低くなる。また、総テストステロンレベルや遊離テストステロンレベルもベースラインが低くなり、DHTのベースラインも大きく下がる。
血中インスリンのレベルを下げ、ストレスを減らすと、性ホルモン結合蛋白(Sex Hormone Binding Globulin, SHBG)のレベルが上がる。SHBGはテストステロンと結合し、血中の遊離テストステロンを減らす。DHTに変換されるテストステロンは遊離型のみである。(頭皮のDHTレベルや男性型脱毛症の進行に関連しているのは男性ホルモンの総量ではなく、血中の遊離男性ホルモン量である。)結果、有酸素運動は明らかにDHTレベルを下げることができる。しかし、運動が前立腺肥大を予防することは証明されていない。
男性型脱毛症はメタボリックシンドロームとも関係している。医学的には男性ホルモンの増加が体調を悪化させることはなく、男性ホルモンがメタボリックシンドロームの原因になることもないと言われている。一方、高いインスリンレベル(と恐らく慢性的な炎症)は脱毛症やメタボリックシンドロームに関連しているのではないかと思われる。生活習慣に注意してインスリンレベルを低く保ち、慢性的な炎症を減らすことが頭髪を守ることにつながるであろう。
毛包には毛包幹細胞(stem cells)と毛乳頭細胞(dermal papilla cells)がある。研究者はこれらの毛包の細胞を研究することが最先端の脱毛治療になると予測している。この治療法は「毛髪の培養 hair multiplication」あるいは「毛髪クローニング hair cloning」と呼ばれる。この治療はまず患者の毛包から上記の細胞を採取し、培養によって増殖させ、これを頭皮に注入、あるいは移植する。更に進んだ治療はよりシンプルになる。加齢で萎縮した毛包の細胞に化学的なシグナルを送り、毛包を再生させて健康な毛髪を伸ばすのである。
残念なことに、この新しい脱毛治療の実現にはまだ時間がかかる。最初の治療法が発表されるのは2009-2010年ごろと思われる。この治療にどれだけの効果があるかはまだわかっていないが、将来には、患者が望むだけの毛髪を伸ばすことができるようになると言われている。
毛髪の培養は2つの別の企業で研究されている。ARI(Aderans Research Institute, 日本人の所有する米国の企業)とIntercytex(英国マンチェスター)である。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
規則正しい食生活と生活習慣をつけることによって改善されるようです。
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